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創作所感

2023年02月03日

教室の課題、最近马士达の印を見て「強い線」で刻すことを目標に製作。実は「強そうに見えて強い」ではなく、「弱い線なのに強く見える」ものが好きなのだが此方は至極全うな方法論。

四文字とも偏の無いものなので変化が乏しい為界線を使用した。各直線(真ん中の界線も)の方向に変化をつけ、筆意も出している。

実は马士达の白文印、界線を使ったり直線がいろんな方向に傾いているといった処理のものが多い。サイズの大きい印が多いのもあるのだがこういうデザイン処理は補空(空所を埋める)には勝手が良いのだろう。

日本人は公募展で大きい印を多く作るがその際、古玺モドキのようなデザインが多い理由はこれに当たる。(先日当代中国作家が話していた。大写意が流行しており古玺を基盤にしたものは楽に製作できるらしい)

半天朱霞